SNSの隆盛に伴い、理想的な自分を維持するために心理的に無理をする人が増えている

発見が遅れることも

男性

周囲を心配させないために笑顔を作る

心の病気にも様々な種類がありますが、特に鬱病は多くの人が悩む病気で、特によく知られた存在です。鬱病というと、気分の落ち込みが長続くことや、悲観的になること、さらにやる気が起きないなどが代表的な症状です。それゆえ、元気だった人が突然、人が変わったようになることで家族や友人などの周囲の人も気づきやすい傾向にあります。そして、このほかには躁状態と鬱状態を繰り返す双極性障害もよく知られた存在です。さらに、最近は若い世代に多い新型鬱と呼ばれる症状もあります。これは仕事などの場面では不調になり、遊びのときや好きなことをするときには元気が出るというのが従来の鬱病とは違うところです。このほかでは、微笑み鬱と呼ばれる症状もあります。いつもニコニコと明るい笑顔の人は、心に悩みを抱えていない、毎日を元気に過ごしているというイメージがあります。微笑み鬱では、鬱症状があるに関わらず周囲の人に心配をかけまいと笑顔を見せ、明るく振る舞う傾向にあります。それゆえ、周囲も気づきにくい傾向にあります。

微笑み鬱は、明るい笑顔を見せていることや元気に振る舞うので鬱病としては軽い症状だと勘違いする人もあるかもしれません。微笑み鬱は周囲に気づかれにくい傾向にありますが、人前では明るく振る舞っていても、ひとりになると極端な落ち込みを感じている場合もあります。周囲にも気づかれにくく、本人も病気の自覚がない場合もあり発見が遅れる傾向にあります。それゆえ、医療機関に通う頃には病気が悪化しているということも珍しくありません。微笑み鬱の症状としては、心の症状があまり見られない傾向にありますが、そのかわり体の不調が出やすいのが特徴的です。起こり得る症状としては、睡眠障害や食欲不振、頭痛や肩こりなどがあげられます。さらに胃腸の不調が長期に出る場合もあります。微笑み鬱の場合も、ほかの鬱病と同じように、早期に治療を始めることで良い改善が期待できます。治療では医薬品の処方が行われることが多くなっていますが、このほかにも心理療法、カウンセリングなどが併用されることもあります。長期に不調が続いている場合は、放置せずに心療内科などの医療機関に相談することも考えていきましょう。